指を曲げるとカクッとなる、もしくは引っかかってしまうと痛くてなかなか戻らない、というような症状はないでしょうか?
これは“ばね指”という状態で、指を曲げるための腱とその腱鞘(トンネル)に腫れが生じることで起こります。
男女問わず発症するばね指ですが、手をよく使う仕事やスポーツ、ホルモンバランスの変化などが影響すると言われています。
※日本手外科学会 手外科シリーズ 3.ばね指より引用
治療としては、お薬や注射、手術などがありますが、今回はストレッチと装具をご紹介したいと思います。
屈筋腱と指の付け根にある腱鞘をストレッチすると良いとされています。それぞれ30秒ほど痛くない程度に1日10回くらい行ってください。
1.リラックスした状態で下の写真のように対象の指をそらします。
2.下の写真のような状態になる手ごろなブロックを用意して、痛みの出ない範囲で強く握り挟み込みます。
3.対象の親指は黄色のラインを保ち、反対の親指で押します。この時、黄色のラインが崩れないように抵抗してください。
4.腱鞘にストレスがかからないように指の動きに制限をかけます。ある程度の摘み動作はできます。
日常生活に支障が出るような場合は整形外科の受診をお勧めします。